この記事では、人には近づくものの触れると避けてしまう猫の行動について解説しています。
多くの飼い主が経験するであろう、猫の甘えた後の急な逃走は寂しいものです。
猫が触れられることなく逃げてしまう理由や、呼び寄せておきながら逃げる背後にある動機についても詳しく説明します。
猫が寄ってくるが触ると避ける理由３つ
- 猫と香りの関係
猫は強い香りに敏感であり、特に香水やタバコの匂いは苦手とする子が多いです。これらを使用した後は猫が近寄りづらくなるため、避けることが推奨されます。アロマや柑橘類の香りも猫には刺激が強すぎるため、これらの使用を控えましょう。 - 猫との信頼関係の構築
猫は生まれながらにして警戒心が強い動物です。新しい猫を家に迎えた際の愛情表現は理解できますが、猫が自分の安全と感じる場所に無理やり入ると、猫はさらに警戒心を強めてしまいます。猫が自ら近づいてくるのを待つことが大切です。 - 猫が求める撫でられるタイミングと方法
猫は自分から撫でられたいと思った時に、さまざまな方法でその意思を表します。例えば、あなたのそばで喉を鳴らしたり、お腹を見せたりする行動は、撫でてほしいという猫からのサインです。猫が好む場所を優しく撫でることが重要で、足元や尾、お尻周りは避けるべきです。撫でられることに抵抗がある場合は、追いかけずに猫が再び近づくのを辛抱強く待ちましょう。
猫が誘って逃げる行動の理由
猫が自ら誘っておきながら逃げる行動には、いくつかの理由が考えられます。
- 猫の遊びの誘い
猫が遊びを求めて飼い主を呼ぶ行動は、一緒に遊びたいというサインです。猫はしばしば飼い主を大きな猫として認識し、仲間として一緒に遊びたいと考えます。猫から遊びの誘いがあったときは、それに応じて親しみを深めましょう。
- 猫の要求の理解
猫が餌の場所へと鳴きながら導く行動は、水や食事、おやつを求めているサインです。空腹時に撫でようとすると猫は逃げることがありますので、先に食事を提供し、猫がリラックスした後で愛情を示すと良いでしょう。食事中やグルーミング中の猫は触られることを嫌がることが多いので注意が必要です。
猫が急に逃げる原因
猫が突然逃げる原因として、遊びの誘い、家具の配置変更、外部からの大きな音、健康の問題が考えられます。
また、普段しない香りをつけていることも猫を不安にさせる原因になることがあります。
急な環境の変化や病気の可能性も考えられるため、猫の行動には注意を払うことが大切です。
猫との距離感 領域を理解して上手に接する方法
猫の敏感な側面について言えば、いきなり親しくしようとして、猫が自分の領域と認識している場所に無遠慮に入る行動は猫の警戒心をかき立てます。
猫は次のような距離感を持っています。
- 信頼している人だけが入れる「個人的距離」※飼い主と仲良くなっている場合はここに該当
- 1メートル程度まで近づいても警戒しない「社会的距離」
- 見知らぬ人や動物が近づくと威嚇する「警戒距離」
- 2メートル以上近づかれると逃げる「逃走距離」
このような猫の心理を理解し、少しずつ慣れさせていくことが大切です。
猫の体調不良の兆しと安心できる場所
体調が悪いときには、猫は安全だと感じる場所でじっとすることが多いです。
具体的には狭くて暗い場所や高い場所、飼い主の近くを好むことがあります。
これらの場所で異常に長くいる行動は、体調が悪いというサインかもしれません。
普段と異なる場所で静かにしているときは、猫の体調に注意を向け、適切な対応を心がけましょう。
