水彩で描く金色の魅力!金色は作り出すことが出来る?

カラー


金色やその他のメタリックな色は、子供の頃からわくわくする特別な色ですよね。
特に、折り紙に含まれる金色は数が少なく、子供の頃は大切に使っていたものです。
しかし、普通の絵の具セットには金色が含まれていないことが多いです。
そのため、自分の絵の具で金色を作れたら嬉しいですよね。

この記事では、水彩絵の具を使って自分で金色を作る方法を説明し

家で簡単に金色を作る方法

ここでは、家にある絵の具だけで金色を作る方法を紹介します。
一般的な水彩絵の具の12色セットでは金色を直接作ることは難しいですが、金色に似た色を作る方法はあります
「本当にできるの?」「作れるの?作れないの?どっち?」と疑問に思うかもしれません。


そこで、まず金色を作る方法を説明した後で、金色を作るのが難しい理由も解説します。

黄色と茶色を混ぜる

金色には、ピカピカのものからアンティークゴールドのような落ち着いた色まであります。
基本的には黄色と茶色を使って、その割合を調整します。

例えば、茶色と黄色を1:2で混ぜれば、明るく輝く金色ができます。

逆に、落ち着いた金色が欲しい場合は、茶色を多めに使います。
光が強く当たる部分は白を加えると、より美しく表現できます。

銀色と黄色で作る金色

通常の絵の具セットには銀色が含まれていないことが多いですが、今では簡単に手に入れることが可能です。
たとえば、100円ショップでも銀色や金色のメタリックカラーが販売されていますね。

もし家に銀色の絵の具があるなら、黄色を加えて簡単に金色を作ることができます。
銀色と黄色を1:2の割合で混ぜ合わせると、美しい金色が得られます。

また、オレンジや朱色のような赤みがかった黄色を使うと、より温かみのある金色に仕上がります。
実は市販の折り紙の金色も、銀色の素材にオレンジ色を塗って作られているんですよ。

明るい金色の作り方:黄土色+黄色+白色

メタリックカラーを使わないで金色を作る方法をお伝えします。
明るい金色は、黄土色、黄色、そして白色を混ぜて作ります。

配合比率は黄土色2:黄色1:白1です。
もし黄土色が手元になければ、以前紹介した黄土色の作り方を参考にしてください。

暗い金色の作り方:黄土色+茶色~グレー

暗い金色を作る場合は、黄土色に茶色とグレーを加えます。
この色合いは、特に影の部分に使うと効果的です。
混合比率は黄土色2:茶色1:グレー1となります。

オレンジ+黄色+白で鮮やかな金色

最後に紹介するのは、オレンジ、黄色、白を使った金色の作り方です。

こちらの比率はオレンジ2:黄4:白1で、鮮やかな金色が作れます。

白は色の鮮やかさを保つために、少なめにすると良いです。
混ぜる順番としては、まず黄色とオレンジを混ぜ合わせ、最後に白を加えて調整します。

中世バロック時代の絵画では、金髪の女性がしばしば描かれていますが、それらの髪の色が金色に見えることがあります。

しかし、これは金色の絵の具を使用しているわけではありません。

実際には、画家たちは異なる色彩を巧みに混ぜ合わせて、金髪の輝きや質感を表現しています。そのため、光の当たり方や見る角度によっては金色に見えることがあるものの、使用されているのは黄色や茶色など、自然な髪色を再現するための色です。

これにより、作品にリアリズムと深みが加わり、バロック特有の豊かな色彩表現が実現されています。

上記の色を組み合わせて金色に見えるように作ってみてください

三原色を使って金や銀の色を作ることはできるのか?

基本的には、三原色だけでは金や銀の色を完璧に再現することはできません。

金や銀特有の金属光沢は、電子の動きによって生じる特殊な光沢であり、単なる色の組み合わせでは表現できません。
「玉虫色」も同じように特殊な色で、光の強さによって見え方が変わります。
絵画で銀を描く場合には、灰色や白黒の濃淡を使って光の当たり具合を表現する手法が用いられます。

逆に考えれば、通常「金」や「銀」と呼ばれる色は、黄色や黄土色、灰色に光が特定の方法で反射することで生まれるものです。
例えば、一般的な「銀色」は表面の粒子が凹凸を持つことで乱反射し、それが光の方向によって明るくも暗くも見えるためです。

金属の感じを出すためには、アルミニウムや銀粉を塗料に混ぜるなどの方法が取られます。

滑らかな金属面は、メッキや特殊塗料を使用し、後から表面を磨いて仕上げることで実現されます。
絵や写真で「銀」と感じさせる部分は、実際には白、黒、灰色の組み合わせで、光の方向に応じて表現されています。
私たちはこれを見て無意識に「あれは金属だ」と感じ、銀色に見えるというわけです。

水彩絵の具で金色を表現するのが難しい理由

金色を作る方法をお伝えしましたが、これを見て「これじゃ金色に見えない」と感じる方もいるかもしれません。
その理由は、金色がただの色ではなく、ラメや光を反射する素材(偏光物質)を含む必要があるからです。
例えば、銀色を加える方法も、反射する素材を混ぜることに似ています。

これが、水彩絵の具だけで本格的な金色を作るのが難しい、または不可能な理由です。

ただし、紹介した方法で作った金色を組み合わせて塗れば、それらしい雰囲気は出ます。
光沢の部分をラメではなく、色の濃淡で表現していくのがポイントです。

それでも、複雑な工程は必要ないと思う方もいるでしょうし、手っ取り早く絵の具の金色を購入することもあります。
しかし、金色の絵の具だけを使っても、光の当たり方によって色味が大きく変わるため、思ったような仕上がりにはなりにくいです。
ですから、絵の具で金色を使う際は、茶色や白色を混ぜて調整することが必要です。

まとめ

通常の絵の具セットでは光沢がない金色しか作れませんが、色の濃淡で光沢を表現する方法もあります。
また、キラキラした効果を求める場合は、化粧品用のラメパウダーなどを混ぜる手もあります。

特にネイル用品はドラッグストアや100円ショップで簡単に手に入りますし、最近は男性でもネイルを楽しむ人が増えているので、誰でも気軽に試せます。
色々な方法を試して、お気に入りの金色を見つけてみてください。