簡単にできるあずき色の作り方!絵の具のブレンドテクニックを詳しく解説

カラー

あずき色は、小豆の外皮を連想させる独特の色合いで、赤を基調としながらも、茶色や紫の要素が加わり、多様な表情を見せる魅力的な色です。

普通の赤や紫では派手すぎる場面で役立つ色ですが、一般的な学校用の絵の具セットには含まれていません。

この記事では、日常で使えるあずき色の簡単な作り方を紹介します。
また、あずき色の魅力についても触れていきます。

あずき色の作り方

あずき色を作る方法は以下の3つです。

  1. 赤色と灰色を混ぜる
  2. 赤色に黒と白を加える
  3. 赤と青と焦げ茶を混ぜる

それでは、これらの方法を一つずつ見ていきましょう。

ちなみにあずき色のカラーコードは「#96514d」です。

赤色と灰色を混ぜる

あずき色を作る一つの方法は、赤と灰色を組み合わせることです。
適切な配合比は赤3に対して灰色2。

赤を多めにすると鮮やかなあずき色に、灰色を多めにすると少しピンクがかったあずき色になります。
灰色は無彩色で、主に色の明度を調整する役割があります。

しかし、混ぜすぎると赤の鮮やかさが失われるので、注意しながら加えることが重要です。
また、水の量を調整することで色の濃淡を出すことができますが、水が多すぎると紙が破れることがあるので、筆の水分は適度に切るようにしましょう。

赤色に黒と白を加える

もう一つのあずき色の作り方は、赤、黒、白を混ぜる方法です。
この場合の比率は赤3:黒1:白2。

黒と白を混ぜると灰色になるため、実質的には赤と灰色を混ぜたのと同じ効果があります。
黒と白の割合を調整することで、自分好みの灰色を作ることができます。
白を多くすると明るく、黒を多くすると暗く深い色が出ます。
黒と白はどちらも無彩色で、混ぜる量によっては大きな影響を及ぼすので、特に黒は少しずつ加え、慎重に調整することが必要です。

赤と青と焦げ茶を混ぜる

あずき色を作る一つの方法として、赤、青、焦げ茶を混ぜることがあります。
適切な比率は赤3:青1:焦げ茶1です。

焦げ茶色がない場合は、茶色を使って、少し多めに青を混ぜてみてください。

色を混ぜる際は、少しずつ加えることが重要です。
適切な配合でなければ、理想の色が出ず、絵の具が無駄に多くなってしまいます。

あずき色は通常、暗くて淡い色合いで、少し紫のような感じがします。
赤と青を組み合わせることで紫の色合いが加わり、焦げ茶を加えることでさらに深みと暗さが増します。
絵の具で多くの色を混ぜるほど色は暗く濃くなるため、三色を使うことでより複雑で豊かな色が表現できます。
これを減色混合といいます。

減色混合の基本

減色混合とは、異なる色の絵の具を混ぜ合わせて新しい色を作る技術です。
この方法は、元の色よりも暗く、濃い色を作る特性があります。
たとえば、赤と青を混ぜると紫が生まれ、この混色により色の幅が広がります。

この技法の鍵は、色を混ぜる際の割合と色の選択にあります。
絵の具の基本的な色をうまく組み合わせることで、豊かで深みのある色を創り出すことができます。
減色混合は、画家がキャンバス上で望む色調を表現するために重要な役割を果たします。
特に暗い部分や影の表現において、より自然でリアルな色合いを再現するのに役立ちます。

あずき色の由来

あずき色とは、その名前が示す通り、小豆の色に由来しています。
日本ではお祝い事に小豆を使ってお赤飯を炊く伝統があります。


小豆は縁起の良い食材とされ、特別な日に食べる習慣があるため、親しまれています。
この色は、小豆の表皮の赤みがかった紫茶色や赤紫色を指し、日本の伝統的な衣装などにもよく使われてきました。
そのため、あずき色は日本で長い間、親しまれている色の一つです。

小豆色の別名について

小豆色は、類似した色の「えんじ色」とも呼ばれることがあります。
えんじ色は、小豆色よりも黒みがかっており、より暗く濃い色です。
深みのある濃い赤で、成熟した気品を感じさせる色です。
この色は高級感やエレガンス、豊かな熟成感を演出し、全体的に重厚で落ち着いた大人の雰囲気を持っています。

えんじ色のカラーコードは「 #b94047」です。


他にも「赤茶色」や「赤紫」という呼び方もされます。英語では「Antique Rose」と表現されることがあり、この名称を使うと一層おしゃれに感じられます。

製品の色を説明する際には、和風のアイテムでは「小豆色」を、洋風でスタイリッシュなアイテムでは「Antique Rose」と呼ぶと響きが良いでしょう。

まとめ

小豆色は、鮮やかなピンクや赤が強すぎる場合に適した色です。
チューブから直接出したような赤はインパクトが強く感じられる一方で、小豆色はより柔らかく自然な赤みを提供します。
ピンクが可愛らしすぎたり、ファンタジーな印象を避けたい時にも小豆色は役立ちます。
特にファッションアイテム、例えばネイルに取り入れると、肌なじみが良く成熟した印象を与えるため、大人っぽい赤やピンクを取り入れたい時に重宝します。
さまざまな場面でお好みの小豆色を使ってみてください。